ハンドボール女子日本代表アナリストに再選!
カスタマーサクセス業務で磨いたスキルを代表の現場へ
ハンドボール女子ジュニアアジア選手権のアナリストとして、5回目の代表帯同が決まった株式会社SPLYZAの日比敦史さん。弊社スタッフでありながら、日本代表チームの一員として活動する日比さんに、アナリストとしてのやりがいやSPLYZAでの業務との共通点、そして選手権に向けた意気込みを聞きました。
アナリストとして代表チームに関わるということ
ー今回で5回目の代表帯同とのことですが、今の心境はいかがですか?
日比さん:
今回は若手育成の側面があるなか、当初の候補者が辞退したため「最後の砦」として声がかかりました。
SPLYZAが快く送り出してくれたため、日本代表として、その年代のトッププレイヤーが集まる高レベルの試合に関われることを光栄に感じています。
ーアナリストの具体的な役割を教えてください。
日比さん:
アナリストの役割は、監督やコーチの意思決定を支えるための情報提供です。監督が持つ構想や仮説に対し、データという根拠を提供し、そのビジョンを強化していくイメージですね。
選手に対して直接的なコーチングは行わず、コーチングで選手を迷わせないよう、適切な立ち位置を保つことが重要だと考えています。
ーアナリストとして、どのような時にやりがいを感じますか?
日比さん:
事前に分析した相手チームの戦術が実際の試合で現れ、それに対して自チームがうまく対応できた時に成果を感じます。
そして、やはりチームが勝利した時が一番やりがいを感じる瞬間です。
ーこれまでの5回の経験を通じて、ご自身のどのような能力が成長したと感じていますか?
日比さん:
最も成長したと感じるのはコミュニケーション能力です。選手やコーチ陣との適切な距離感を掴み、求められる情報を的確に提供できるようになりました。
また、複雑なハンドボールの情報をシンプルに捉え直し、整理するスキルも向上しました。SPLYZA
Teamsでのタグ付け作業のように、膨大なデータから必要な要素を効率的に絞り込む力が培われたと感じています。

*過去に代表チームに帯同した際にアナリストとして活動する様子。
ーアナリストとしてのコミュニケーションで失敗したエピソードはありますか?
日比さん:
初めて代表活動でアナリストとして帯同した2016年、自分の戦術的な意見を分析して共有したところ、コーチから否定的な反応を受けました。これは、自分の視点を入れること自体が間違いというより、事前に「こう思うのですが、どうでしょうか?」と対話する姿勢が不足していたことが原因だと感じています。
別のチームでの経験では、練習中に腕を組んで見ていたところ、コーチから「その態度は何だ、何も分かってないのに偉そうな態度で立っているだけではダメだ」と指摘されました。真剣に考えているつもりでも、相手にどう見られているかを意識することの重要性を痛感しました。
SPLYZAでの仕事とアナリスト活動が、お互いを高め合う
ー普段はSPLYZAでカスタマーサクセス(CS)として、ユーザーのサポート業務に携わられていますよね。そこでの経験が、アナリスト活動にどのように活かされていますか?
日比さん:
CS業務では、ユーザーの成功をサポートするためにヒアリングを通じて話を引き出し、最適なサポートを共に考えるコミュニケーション能力が培われます。これはアナリストとして情報を共有する際に非常に役立っています。
また、ユーザーの状況を細かく分析して最適なサポートを選択する能力は、詳細な分析力や情報分類力として活きています。
ー逆に、アナリストやコーチとしてのスポーツ経験が、CS業務にどのように活かされていますか?
日比さん:
スポーツでの経験は、常に問題解決と改善を繰り返すPDCAサイクルの実践です。複雑な状況を細かく分解して分析したり、逆に共通点を見つけて抽象化・単純化したりする思考力が養われます。
これらの思考プロセスは、CS業務におけるユーザー理解や施策の立案・改善に大きく貢献しています。特に、スポーツ分析アプリのCSにおいては、実際のスポーツ現場の経験があることは非常に強力な強みだと感じています。

*株式会社SPLYZAにて勤務中の様子。
選手権に向けた意気込み
ー今回の選手権における目標と意気込みを教えてください。
日比さん:
チームとしての目標は、アジア選手権での優勝、そして来年の世界選手権出場です。
アナリストとして、この目標達成に向けて、自分の立場と役割を深く理解し、全力を尽くしてチームをサポートしていきたいと考えています。