社員インタビュー:現役アナリスト編

さまざまなバックグラウンドを持つ、個性的な社員が多く在籍する株式会社SPLYZA。今回はハンドボール日本代表のアンダーカテゴリに過去何度も帯同し、近日中にスロベニアで行われる「第23回女子ジュニア世界選手権」にも日本代表と共に渡欧する、現役アナリストの日比さんにインタビューを行いました。



ーまずは日比さんのバックボーンから教えていただければと思います。ハンドボールとの出会いはいつ頃だったんでしょうか。

日比さん:
僕は愛知県の南知多町の生まれで、小学生の頃は野球や剣道など様々なスポーツに触れていました。そんな中、ハンドボールの指導者をやっている父親の影響もあり、幼少期からハンドボールをプレーする機会がありました。本格的にハンドボールを始めたのは高校生からになります。

ーそこから筑波大学に進学することになると思うのですが、プレーヤーとして声がかかった訳ではないんでしたっけ。

日比さん:
はい。あくまで一般入試ですね。筑波大学へ進学してハンドボールを続けようと思ったのは、高校3年間ハンドボールをやってみて、もう少し高いレベルでプレーして自分の実力を試してみたかったのが強い動機としてありました。

ー筑波大学ハンドボール部での思い出があれば教えてください。

日比さん:
まわりのレベルが高かったのもありますが、リーグ戦に選手として出場することが出来なかったのは今でも悔やまれますね。

あとはとにかく怪我に悩まされました。足首や前十字靭帯、他にも(ハンドボール選手の生命線でもある)肩の亜脱臼などですね。ただそこで満足にプレーできない分、せめてチームの役に立てればと、分析の手伝いも本格的に行うようになりました。


*筑波大学ハンドボール部時代。

ーそこから今に至るという流れでしょうか。

日比さん:
もちろん怪我が全てのきっかけという訳ではなく、もともと映像の切り出しなどは率先してやっていました。一番最初はただのランニングスコア係だったんですが、徐々にアナリストとして、相手チームの試合映像を局面ごと(セットオフェンス/セットディフェンス/速攻/速攻に対する守備)にカットして、スカウティング分析用の映像を作るようになりました。

ー日比さんの役割としては、対戦相手の分析が多いのでしょうか?

日比さん:
はい。僕の役割としてはスカウティング分析がメインになると思います。さきほどの4局面の分析もそうですし、相手選手のシュートシーンを集めた上で、シュートの癖や傾向などを分析することもあります。

ーなるほど。そもそも、最初にハンドボール日本代表のアンダーカテゴリに帯同するきっかけは何だったんでしょうか。

日比さん:
大学院生時代の2016年に初めて日本代表に帯同しました。当時はハンドボール界でも「全カテゴリにおいてアナリストをつけよう」という流れがあり、学生時代の恩師を経由して、アンダーカテゴリの代表の分析官のお話を頂きました。今思えば、筑波大学のハンドボール部に在籍していたことも良かったのかなと思います。

ー今回の代表チームへの帯同は何度目になるのでしょう?

日比さん:
今回で4回目になります。2016年にスロバキア、2017年に香港、2018年にハンガリー遠征にそれぞれ帯同しました。コロナ禍で大会への参加辞退などもありましたが、久々に開催される女子ジュニア世界選手権でスロベニアに行くことになっています。


*チーム専属のアナリストとして活動する日比さん。

ー日比さんの考える、自分自身の「分析官としての強み」などはありますか?

日比さん:
あまり自分の強みを考えたことはありませんが、試合を分析する際には納得するまで何度も見たり、試合中に再現性を高める為に必要な映像はあらかた準備するところかなと思います。アナリストをするにあたって、強いこだわりはとても大事かなと。

あとは僕自身、ハンドボールの本場であるヨーロッパへの留学経験があることや、今回のようにハンドボール協会から招集がかかった際に快く送り出してくれる「株式会社SPLYZA」という組織に属しているのも、強みといえば強みなのかもしれません。


*留学先のスロベニアにて。試合に出場する日比さん。

ーそもそも、SPLYZAとの最初の出会いはいつ頃だったのでしょう?

日比さん:
おそらく2015年頃のスポーツアナリティクスジャパンに出展されていたブースで目にしたのが最初だと思います。そこからかなり間は空きますが、前職時代からのご縁もあり、SPLYZAで働くことになりました。

ーそれでは最後に「ハンドボールのアナリスト」としての目標と、SPLYZAの一員としての意気込みを教えてください。

日比さん:
ハンドボールのアナリストとしては、将来的には「トップリーグの指導者になる」という大きな目標があります。監督やコーチとして良い試合をできるようになりたいですね。どのスポーツもそうだと思いますが、やはりトップリーグが一番影響力があるので、自分の手で最高の試合を作りあげるのが理想です。

そしてSPLYZAの一員としては、僕自身がカスタマーサクセスを行っているのもありますが、ユーザーの皆さんに良い試合をひとつでも多く経験して欲しいという想いが強くあります。SPLYZA Teamsを通して、チームそして選手の皆さんひとりひとりが、将来に繋がる「成功体験」を積み上げてもらえればと思っています。


*日比さんの現在。株式会社SPLYZAでの勤務中の様子。

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